子供の頃、山は北にあるものだと思い込んでいた。
東京に住んでいたので、東京より北に山が集中してあるものだと思っていた。
小学校に上がり立体地図を見て「富士山は（東京より南の）静岡県と山梨県に跨ってある。」と知った時の衝撃は忘れられない。
なんだかとても嬉しかった記憶がある。
大人になると、なかなかそういうことはないが、きっと信じ込んでいて間違った知識がまだある筈。
姉は、祖母に「キクラゲはペンギンの肉。」と思い込まされていた。
それならきっと祖母は私にも、何かデタラメな嘘を教え込ませていたに違いない。
それを一年にひとつ知りたい。
一年に幾つもあると、それはそれで問題だから。
