カンカンポア

散歩中のパピヨンが目があった途端に、こちらに駆け寄り私の前でグルグル回り始めた。
首輪にリードで繋がれたそのパピヨンは、バレリーナが顔を残してクルッ顔を残してクルッと回る回り方で高速回転し続けた。
何アピールかは不明だが、可愛いのも過ぎると良くない。
外国の甘いお菓子の様に胸焼けだ。

ここ最近の土曜日に比べ体調が良く、今日は働けるぞと思うも２時間足らずで終わった。
あそこでメシが打っていてくれたら違っていたのかも知れない。
しかし、あそこでメシが打っていて体調がすこぶる良くなったら、私はメシ教に入ってしまう恐れがある。
出来心でラップを口ずさんで体調が回復したら、一生ラップを唱える羽目になる。
うっかり阿波踊りを嗜んで気分が冴え渡ったたら、死ぬまで阿波踊りを踏み続ける事になる。
一句詠む度に足取りが軽くなったら、口に出す言葉は全て五・七・五に。
人生が一変してしまう。
これが宗教かぁ.........。

以前、特に好きなわけでもないのに、クッキーやパウンドケーキを作って焼くのがストレス解消になった時期があった。
これも何らかの儀式と思えば、宗教かぁ.........。
むかし、絶え間なく映画を観ていたい時期があって、起きてから仕事へ行くまでの間、帰って来てから眠るまでの間、休日は映画をハシゴし、途切れ途切れでも隙間無くずっと映画を観ていた。
これが洗脳かぁ..........。
誰に強制された訳でもないが。

あ、久し振りに水彩画を描きたい。
これが思いつきか。

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