ココ55

「政治家は誰でも叩けば埃が出る。」なんて聞くが、私も叩けば叩くほど(調べれば調べるほど)色んな病の疑いが出てくる。
健康だと思っている人も、検査をしていないだけで調べてみたら何かしらの病に掛かっているのではないだろうか、すぐに死に至らないまでの病に。
とにかく今日の検体検査で、新たな病の疑いが出て近日中に他の科での再検査となった。
結局の所、自分が何の病気で何をすれば改善に向かうのか全くわからないまま一年が経とうとしている。
少しヤケ気味で入ったいつもの店でナンを貪り喰った。
うまかった。
チャイもうまかった。
うまいと感じている内は大丈夫なんだろうか。

そんな今日は、病院へ行ったら避難訓練が始まった。
館内放送が流れ、色とりどりのビブスを身につけたスタッフがそれぞれの役割を演じていた。
トリアージ」「家族」や「黄」「赤」等の色が書かれたビブスを身につけたスタッフで結構大掛かりに行われていた。
ソファーに座って診察を待つ私の前を、車椅子やストレッチャーに乗せられた患者役を押すスタッフと家族役が右往左往している。
同じ「ストレッチャーに乗せられた患者役を押すスタッフと家族役」のセットが何度も目の前を行き来する。
たまに家族がひとり増えたりしている。
コントか。
家族を気遣うコントも繰り広げられていた。
頭に被ったヘルメットをボールペンでリズムをつけて叩きながらのんびり歩いて行くスタッフもいた。
あれは何の役だったんだ。
それ以外にもビブスに、「我を忘れた人」や「聞き分けのない子供」「火事場泥棒」「マスコミ」と書かれた役の人がいても良い避難訓練になったのではないだろうか。
ならば他にも「生き別れた息子」や「ずぶ濡れの人」「道を聞く人」「犬」「つき指した人」「医師免許を持たない偽医者」「泥酔した人」「今時の若者」「江戸っ子」「しゃっくりが止まらない人」「ファッションリーダー」「以前どこかで会ったことがある様な気がする人」「舌を火傷した猫舌の人」「タイムスリップしてきた未来の人」「左利き」「お見舞いに来たのに入院している筈の友人が既に退院していて途方に暮れる人」「お調子者」「恩師」「旅人」「佐川急便」「マートン」、、、となると避難訓練が一日では終わりそうにない。











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