いちにちしごと

で、大腸の内視鏡検査を受けた。
結果、問題はなかった。
まず良かった。それは良かった。
だが、問題は下剤だ。
2リットルの下剤だ。
量が問題ではない。味だ。味が問題だ。
下剤による腹痛は全く無かったが、味だ。味が問題だ。
不味いスポーツドリンクの様なもんだと聞いていたが違った。


プールの水ににがりを大量に入れた様な味だったんだ。


飲み込めない。
液体が飲み込めないのだ。
無理に飲もうとすると吐き出しそうになるので、チビチビと飲み進めた。
そりゃぁもう高いお酒を舐めるが如く、チビチビとやった。
看護師さんに「氷を入れると少し飲みやすくなるわよ。」と言われ試すも、
冷えたプールの水ににがりを大量に入れた味だ。
もうこの戦いに負けてもいいとさえ思った。
ケネディを暗殺したのは私ですと白状するところだった。
チビチビ飲んでは、口直しにお茶や水をグッと飲むを繰り返し、
飲みきるまでに3時間掛かった。
口直しのお茶とお水も2リットル強飲んだ。
3時間で、4リットル強の液体を飲んだことになった。

全て終わり解放されたのは16時半だった。
他に7人に患者さんが居たが、最後になってしまった。
下剤劣等生の私だ。
そんな下剤劣等生の私と同じく苦労されている方も居たが、皆様順調で早い人は13時半には全て終わっていた。
「ゴルゴ13」をふらっと読みに来て帰った感じの人も居た。
個人差よ。

原因が大腸になかったので、次は胃カメラと言われた。
その話は今は考えたくない。予約は入れたが。
予約は予約だ。

内視鏡検査自体は、特段の苦痛もなかった。
どんどん奥に進んだり、曲がり角などでは少し圧迫痛の様なものもあったが、あの下剤を飲む苦痛に比べれば。
内視鏡検査前の注射も痛かったが、あの下剤を飲む苦痛に比べれば。
飲み込めないもの第2位だ。
第1位は「おから」だ。
下剤は辛うじて吐かずに飲み込んだが、
おからは飲み込めない。
おから最強。










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