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東京に居ながらにして新潟での引退試合を観られる有り難さ。
お疲れ様でした。

休日の朝、まだまだ深い眠りの中、家のインターホンが鳴り続く。
ぼんやり目を覚ますもすぐには身体が動かず、宅配便か何かならお願いだから不在票を置いて引き上げてくれることを願うも、数十回ピンポンピンポン鳴らし続けている。
コワイ。
時計を見ると8時半過ぎ。
そもそも宅配便が届く予定もなく、人が尋ねて来る約束も無い。
昨日夜更かししちゃって午前中いっぱい眠っていたいの・・と薄い意識の中にも、ピンポンピンポン鳴っている。
あたしゃ極度の貧血なのよ、仕事じゃない日は気がプッツリ切れているので即座に反応出来ないのよ・・・と思いながらスッと眠りに入ってしまうが、ピンポンピンポンの連打で意識を取り戻すを繰り返し、でも起き上がれぬままで、暫くしてやっと帰ってくれた。
2時間後またやって来た。
ピンポン連打愛好家が舞い戻った。
勝手にI'll Be Backだ。
私は二度寝をしていた。
そんなピンポン連打愛好家が再び午前中にやって来るとも知らずに油断してただただ眠っていたのだ。
勿論またピンポンピンポン鳴らし続けている。
なんてったってピンポン連打愛好家だ。
そりゃー鳴らすさピンポンを。
それがあいつの生き甲斐さ。
もう20回以上鳴らしている。
愛好家ってやつは。。。
コワイ。
だから、あたしゃ極度の貧血でね、ヘモグロビンの数値が医者が引くほど低いのよ・・と、また意識が無くなり掛けるも、再びのピンポン連打愛好家の本場のピンポン攻撃に、一度目の襲来時よりはハッキリしてきた脳が、ちょっとこれは尋常じゃない、もしかしたら事件かも知れないし、大家さんに何かあったのかも知れないと思い、力を振り絞りフラフラ起き上がりインターホンに出た。

「どうしました?」
私の第一声が、少しおかしな感じにはなったが、本心だった。
「どちら様ですか?」ではない、
「どうしたんだお前は?」の気持ちだったのだ。

そしてその返答はと言えば、
「荷物です。郵便局です。」
・・・普通だ。
なんて普通なんだ!
郵便局。
郵便局。
結局、郵便局。
結局、郵便局。
結局、郵便局。
結局郵便局。
東京特許許可局
何の連絡も無く送りつけられた、でも受け取らざるを得ない憂鬱な荷物だったのだが、日時指定も無く急ぐ必要の全く無いもの。
なんなら送り主に戻して貰ってもいいくらいの。。。
ピンポン連打局、いや郵便局には不在票を置いて連絡を待つということをしないのだろうか。
私にとっては貴重な休日なのに。
ま、多くの人が休日の土日に働いている人には申し訳なくも思うが、でもねもっとぐっすり眠っていたかったのよ今日は。
あうあうあう。